厚生労働省は既に国際基準のＨＡＣＣＰを製造業者等に段階的に義務づける方針を決定しています。また、２０２０年開催の東京五輪や今後のＴＰＰ発効を控え、食の安全を一層担保し、国際的にもアピールすることが食品業界全体の課題と言えます。日本において中小の食品製造企業のＨＡＣＣＰ導入状況は３３％と未だ低い状況です。（平成２６年度農水省の調査による）ＨＡＣＣＰ導入にあたっての問題点として、導入コストとともに「ＨＡＣＣＰ責任者、指導者養成」が多くを占めています。このような状況下、実際のＨＡＣＣＰプランの作成ができる講習会、研修会を開催することは、食品企業にとって重要かつ有意義なテーマであり、業界全体の安全性、信頼性向上に役立つものと思われます。既に４月にＨＡＣＣＰの前提条件であるＰＲＰの実践講習会を開催致しましたが、今回開催の目的は、２日間にわたってご参加頂くことにより、ＨＡＣＣＰを理解し、かつ自社の製品のＨＡＣＣＰプランを作成することができる担当責任者を養成することを目的とします。
　　　　　　　　　　　　　
　　「e-食安全研究会」理事長　吉田　隆夫

＜第１日目＞　平成２８年９月８日（木）　１０：３０～１７：００

・オリエンテーションと講師紹介他。　　＜案内＞e-食安全研究会 副理事長　八木　節三

① ＨＡＣＣＰ国内義務化対応と食品輸出業者が対応すべきＨＡＲＰＣの最新情報（７０分）

＊ＨＡＲＰＣ・・・Hazard Analysis and Risk-based Preventive Controls

     FSMA（米国食品安全近代化法)の１０３条で義務化された「危害分析予防管理措置計画」
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　＜昼食休憩＞　

②  前提条件のＰＲＰ（FSSC規格を含む一般的衛生管理プログラム）について   　（７０分）
　

③  危害分析（微生物等、ハザード分析）とＣＣＰ（重要管理点）について　　  （７０分）

④  ＨＡＣＣＰプラン作成の基本要件　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　（８０分）　　

❶ＨＡＣＣＰプラン作成の手順とフローダイヤグラム（手順１～手順５）

⑤  質疑、個別相談、２日目講習内容説明、他　　　　　　　　　　　　　　　（３０分）

＜第２日目＞　平成２８年９月９（金）　１０：００～１７：００

①  ＨＡＣＣＰプラン作成の実際と演習　　　　　　　　　　　　　　　　　 （１７０分）

❷危害分析と重要管理点（ＣＣＰ）の特定（手順６～手順７） ～グループ演習～

❸管理基準の設定とモニタリング（手順８～手順９）         ～グループ演習～

　　　　　　　　　　　　　　＜昼食休憩＞

❹改善措置、検証方法と記録　　（手順１０～手順１２）　　　  ～グループ演習～　 　　　
　　　　

②  ＨＡＣＣＰプランの検証と相互評価　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （６０分）

③  ＨＡＣＣＰプランの自主作成（自社取り扱い製品、等）　　　　　　　　 　　　（９０分）

＊講習会ご参加に際し事前ご準備（自社製品情報等）をお願いする場合があります。
また、事後自主プランのフォローが必要な方はご相談ください。

＜講師略歴＞（予定、敬称略、順不同）

・アメリカ食品産業研究会会長 / e-食安全研究会理事長　吉田　隆夫

会員：１３，０００円　非会員：２５，０００円

（非会員１社２名以上ご参加の場合は、１名２０，０００円とさせて頂きます。）